暮らしの提案

少しの工夫で和室をおしゃれに。
上品なインテリアの事例をご紹介

公開日:2021.3.31

和室は日本らしい落ち着きが感じられる空間ですが、あか抜けないイメージを持っている人もいるのでは。しかし、少しの工夫を加えることで和室は上品かつ、おしゃれな空間になります。コーディネートのポイントを押さえ、唯一無二の空間を目指してみてはいかがでしょうか。この記事では、和室のメリットやおしゃれに見せるアイデア、事例を紹介します。

和室のメリット

和室のメリット

和室には洋室と異なる魅力があり、和室を取り入れることで得られるメリットは以下のことがあげられます。

  • 急な来客でも困らない
  • さまざまな用途で使える
  • 収納がたっぷりある
  • 「和」を感じられて落ち着く空間に

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

急な来客でも困らない

急な来客があったとき、リビングが散らかっていて通したくないときがあるでしょう。そこで役に立つのが和室。客間として和室を用意しておけば、突然の来客でも慌てずに対応できますよね。なお、和室を客間として使う場合は整理整頓を心がけることが大切です。また、玄関の近くに和室がある間取りにしておけば、散らかったリビングを見られずに客間へと案内できるでしょう。

さまざまな用途で使える

畳はフローリングに比べてクッション性が高いため、和室は幅広く活用できます。たとえば、こんな使い方ができます。

【和室の用途】
・小さな子どもがいる場合は寝かしつける場所として利用する
・洗濯物をたたむ場所として利用する
・子どもの遊び場としても利用する

そのほか、和室を一つ設けることで、和風と洋風の空間の違いを楽しめます。リビングと和室を隣接させれば、扉をあけて広々とした空間を演出したり、扉を閉めて独立した客間として使ったりできます。

収納がたっぷりある

和室の収納スペースといえば押入れ。クローゼット以上に奥行きがあるのが押入れの特徴で、上手に活用すればさまざまな物をしまっておけます。突っ張り棒を設置すればハンガーをかけることができ、衣装ケースを重ねて衣服をしまっておくことも可能です。また、和室を小上がりにすれば床下にも収納スペースを設けられます。広々とした収納を活用することで、和室をきれいな状態に保つことができます。

「和」を感じられて落ち着く空間に

和室の魅力は「和」を感じられる、落ち着く空間が確保できるところではないでしょうか。畳に使われるイグサの香りに癒された経験がある方もいるでしょう。イグサは調湿性に優れており、乾燥しているときは放湿し、じめじめしているときは吸湿する特長があります。
畳は肌触りがさらさらしていて、特に夏は過ごしやすいことも特徴です。冬もフローリングのようにはひんやりとしないため、休憩スペースとしてもゆったり落ち着けるスペースになるでしょう。

和室をおしゃれに見せるアイデア

日本ならではの落ち着きをあじわえる和室は、アイデア次第でおしゃれな空間になります。ここからは、和室をおしゃれに見せる7つのアイデアを紹介します。

和室にグリーンをプラスする

和室にグリーンをプラスする

観葉植物を飾るのは、手軽にできる方法です。観葉植物はイグサを使っている畳と相性がよく、コーディネートの自由度が高いので、幅広い楽しみ方があります。フェイクグリーンでもおしゃれにまとまりやすいため、何か物足りないと感じるときは、さりげないアクセントとして取り入れてみるとよいでしょう。グリーンをプラスすれば、古い和室でもおしゃれな雰囲気になるはず。

和室にガラスをつける

和室にガラスをつける

和室を明るい印象にするには、ある程度の明るさを確保することが大切です。窓を多くとれない場合は、ガラスブロックなどを壁に取り付けて程よく採光をとってみては。開放感が増し、きっとスタイリッシュでおしゃれな空間になります。窓がある場合、カーテンやブラインドは和室の雰囲気を壊さないデザインを選ぶようにしましょう。柔らかい印象のプリーツスクリーンや、畳との相性がよいグリーン系のカーテンがおすすめです。

模様付きの扉にする

模様付きの扉にする

入り口となる扉にこだわるのも和室をおしゃれにするポイント。和室だけは別空間として、和風の模様が付いた扉にするのも素敵ですね。また、ほかの部屋と同じ扉にして統一感を演出するのもよいでしょう。自分の目指す雰囲気に合う、好みの模様が付いた扉を探してみてください。

収納をつける

収納をつける

収納を和室の壁に設置すれば、収納スペースが増え、アクセントにもなります。写真のような収納であれば宙に浮いているので、下部に間接照明を設置すれば上品な空間を演出できます。全面的に収納になっておらず、圧迫感を感じない点もポイントです。

壁に棚をつける

壁に棚をつける

壁にちょっとした棚を設置し、和室の雰囲気に合う小物を飾るとおしゃれなインテリアに。押入れだけではスペースが足りないときは、見せる収納として大胆に棚を活用するのも映えます。和室は全体的に淡い色合いなので、飾る小物には赤などのアクセントカラーを取り入れると全体の色味が引き締まります。

照明にこだわる

照明にこだわる

照明は和室の雰囲気を大きく左右する要素です。照明を選ぶときのポイントを押さえ、調和がとれた空間をつくるよう心がけましょう。
おしゃれな雰囲気を重視する人は間接照明がおすすめ。間接照明とは、ライトで直接部屋を照らすのではなく、壁や天井からの反射を利用して、空間をほのかに照らす照明です。壁や天井の色によって明るさを調節できますが、どうしても薄暗くなりがち。写真のように間接照明と一緒に、置くタイプの照明を利用するのもアイデアの一つです。あえて下から部屋を照らすことで、ローインテリアと相まって空間の広がりを感じられるでしょう。
なお、照明に使われる素材選びは重要です。竹や和紙など、和風の素材であれば和室の落ち着いた雰囲気とのバランスがとれ、一体感を生み出せるはずです。和紙が使われた球形のライトを天井から吊るすコーディネートも人気があります。そのほか、天井に埋め込むダウンライトで高級感を演出することも可能です。自分が和室に求める雰囲気に合わせた照明を選びましょう。また、和室がリビングなどに隣接している場合は、隣の照明との調和を考えることも大切です。

壁を変える

壁を変える

面積の大きい壁を工夫することで、和室の雰囲気はがらりと変わります。壁を変えるときのポイントは、あくまでも和室らしい色合いを選ぶこと。個性を出したいからと奇抜すぎる色を選ぶと、落ち着かない空間になってしまいます。和室の壁におすすめの色は、畳の色と相性がよい白やアイボリーです。膨張色である白やアイボリーには空間を広く見せる効果があるため、部屋が狭く感じるときも役に立ちます。
たとえば、壁全体は白など無難な色でまとめながら、一部分だけアクセントクロスを張って変化を付けるのもおしゃれ。アクセントクロスが明るいトーンなら華やかな印象を、暗いトーンならシックな印象をプラスできるでしょう。部屋に統一感を出したいときは、天井に壁と同じクロスを張るのが効果的。また、大胆に雰囲気を変えたいのであれば、シックなブルーグレーの壁紙を張ると古民家カフェのようなおしゃれな空間になるでしょう。

和室の壁にエコカラットプラスを張るのもおすすめ。エコカラットプラスはデザイン性に優れた壁材で、柄模様や自然な素材感を楽しめます。日本の伝統工法である土壁がルーツとなっているため、和室の壁に取り入れてもしっかりと調和します。30以上あるバリエーションの中から、インテリアの雰囲気に合うものを選んでみてはいかがでしょうか。また、エコカラットプラスは機能性にも優れており、快適な空間づくりの手助けをしてくれます。次の段落では、エコカラットプラスの機能性について詳しく解説します。

エコカラットプラスの機能性

エコカラットプラスの機能性

エコカラットプラスには微細な孔(あな)が無数に開いており、湿気やニオイを吸着する性質があります。調湿機能が備わっているため、室内の湿度を快適に保とうとする効果が期待できます。湿気による結露の発生やカビの繁殖を予防したい人は、エコカラットプラスの導入を検討してみるとよいでしょう。ニオイが気になる人には、エコカラットプラスの脱臭効果がきっと役に立ちます。いやなニオイが抑制されることで、落ち着いた時間を過ごせるのではないでしょうか。

エコカラットプラスには、有害物質から守ってくれる効果も期待できます。空気中に漂うホルムアルデヒドやトルエンといった有害物質を吸着してくれるため、家族の健康を守るうえでも役に立つはず。特に、小さな子どもは悪い空気の影響を受けやすいといわれており、空気環境への配慮が大きな意味を持つのではないでしょうか。また、従来の調湿建材に比べてお手入れが簡単な点もエコカラットプラスの利点の一つです。一般的に、調湿建材は水拭きによるお手入れが困難ですが、エコカラットプラスなら水拭きが可能です。さらに洗剤を使えば汚れ落ちの効果が高まるため、和室を清潔に保ちやすくなるでしょう。

おしゃれな和室の事例

前述したようなアイデアを活かせば、和室をおしゃれにコーディネートできます。同時に、実際のインテリアを参考にすれば、おしゃれな雰囲気がさらにつくりやすくなるでしょう。ここからは、おしゃれな和室の事例を4つ紹介します。

事例① 自然と調和した和室

事例① 自然と調和した和室

窓を多めにとることで採光を確保し、開放感を演出しています。腰かけタイプの和室で、テーブルを囲んで食事をしたり、広いスペースで横になったりと、幅広い方法で活用できそうですね。天井の梁や窓枠などにナチュラルな色合いの木材を使っており、庭や室内にある植物との調和が考慮されています。見る人に柔らかい印象を与えるデザインで、自然を存分に感じながらリラックスできるでしょう。

事例② 空間を高さで区切った和室

事例② 空間を高さで区切った和室

和室が小上がりになっており、高さで空間を区切っています。端にかかるルーバーが仕切りの役目を果たしているものの、開放的で圧迫感がありません。素材や小物は落ち着いた色合いのものを使っており、わびさびの効いたリラックス空間を演出しています。

事例③ 上品で和モダンな和室

事例③ 上品で和モダンな和室

こちらも和室を小上がりにすることで、開放感を保ちながらリビングとの境界線を設けています。照明にはダウンライトを使用し、和モダンなデザインに上品な雰囲気をそえています。ところどころに窓を配置して採光を確保していますが、壁の上部や下部にあるので外からの視線は気になりません。プライバシーに配慮しつつ、和室の自然らしさも感じられる優雅なインテリアです。

事例④ 光を思う存分取り込める和室

事例④ 光を思う存分取り込める和室

窓を大きくとって室内へ光を存分に取り込んでいます。淡い色合いを基調としており、和室らしい清潔感があるインテリア。主に直線で構成されていますが、中央に据えられた円卓や、さりげなく飾られたグリーンが柔らかい雰囲気を加えていますね。

居心地のいい和室を実現しましょう

和室は客間や寝室など、幅広い用途で活用できる便利なスペースです。日本らしい雰囲気が味わえる空間としても重宝するので、自分らしい活用方法を考えてみるとよいでしょう。また、和室はアイデア次第でおしゃれな空間になります。観葉植物を飾ったり、壁に棚を備え付けたりするだけでも、和室の雰囲気はがらりと変わるでしょう。壁を変えることを検討している人は、デザイン性・機能性に優れたエコカラットプラスを取り入れてみてはいかがでしょうか。自分なりの工夫を凝らして、和室をおしゃれにコーディネートしてみてください。