暮らしの提案

家で湿気が発生する場所は?その対策とおすすめのグッズを紹介!

公開日:2021.9.30

梅雨のシーズンや冬場など、家の中に湿気がこもりがちになりますよね。そんな時期に何も対策をしていないと、カビやダニがわくことも。

そこで今回は、家の中の湿気をテーマに、基本的な湿気対策方法を紹介します。湿気がたまりやすい季節や場所とともに、湿気対策に有効な方法やグッズについても一通り押さえておきましょう。

湿気がたまりやすい時期は梅雨

湿気がたまりやすい時期は梅雨

湿気の正体は空気中に含まれている水蒸気です。空気は温度が高ければ高いほど、水蒸気を大量にため込みます。

1年で湿気がたまりやすい時期は、梅雨の時期です。気象庁の過去30年間のデータを参考にすると、1月頃からは平均湿度58%程で推移している状態ですが、6月に入ると一気に湿度78%にまで上昇します。同時に平均気温も5月から6月で4℃以上あがるため、カビや虫なども1年で最も活性化しやすい温度になってしまうのです。

ところが、梅雨の時期だけ湿気がたまりやすいわけではありません。冬場の時期も要注意です。冬は部屋の中は暖房で温められるため外気温との差によって窓や壁に結露がたまりやすく、室内に余分な湿気が発生しやすい状況となります。

出典:「平年値の更新について ~平年値(統計期間1991〜2020年)を作成しました~」(気象庁)

湿気を放置するとどうなる?

家の中にこもった湿気を放置しているとどうなるでしょうか。まず最大の問題となるのがカビの発生です。カビは室温25℃~28℃くらいが生育に最適な温度のため、気温が25℃後半になる梅雨の時期はカビにとって好条件がそろいます。カビは汚れが目立つだけでなく、においを放ったり、室内に胞子を飛散させたりするので、放置しておいてよいことはありません。カビの胞子が原因でアレルギー症状を発症してしまう場合もあります。

さらに湿気と室温の2つの条件がそろうことで活発化するのが、ダニやチャタテムシといった害虫です。このような害虫がいると、捕食するムカデやヤスデも寄ってくるおそれもあります。

最後に、湿度の高い状態は体調管理にも大きく影響するという点も見逃せません。湿度と温度が高いと体温調節そのものが難しくなるので、熱中症などの体調不良の原因にも繋がります。

出典:「カビ対策マニュアル 基礎編」(文部科学省)

家で湿気がたまりやすい場所

家の中で湿気がたまりやすい場所はどこでしょうか。カビの発生しやすい場所を知り、効果的な対策をとりましょう。

クローゼットや押入れ

クローゼットや押入れ

クローゼットや押し入れは湿気がたまりやすい場所です。特に注意しておきたいのが布団をしまい込んでいる場合です。人は寝ている間にたくさんの汗をかいているので、布団には大量の湿気がこもっています。ベッドの場合はベッド下なども湿気がたまりやすいです。

毎日使っている布団をそのままクローゼットや押し入れにしまっている場合は、定期的に扉を開けて風を通しておくことをおすすめします。風通しが悪い場合は、扇風機などを使って室内の空気を循環させておきましょう。密閉した空気に湿気がこもらないように意識しておくことが大切です。

シューズボックス

シューズボックス

靴は足の汗を吸っているので、シューズボックス内は湿気を伴った状態です。あまり頻繁に掃除をする場所ではないため、知らないうちにカビが発生していることがあります。

シューズボックスの湿気は、こまめに扉を開いて換気することで対策可能です。あわせて除湿剤などのカビ対策グッズもシューズボックス内に設置しておくとよいでしょう。

水まわり

キッチンや洗面所、浴室など、水まわりは湿気がたまりやすい場所です。キッチンまわりは食料品も置いているため、清潔な空間に保つことが大切です。ただ、水まわりは頻繁に使用するため、ものがあふれがちで、湿気をため込みやすい一因となります。

常に整理整頓して、風の通り道をつくっておくことを意識しましょう。また、結露や食器を洗った後の水滴など、余計な水分はすぐに拭き取ることも効果的。お湯を使うと結露が生じやすいので、キッチンのシンク下の収納スペースなどに除湿剤を置いてもよいでしょう。

寝室

寝室

寝室も布団や室内干しをする際に、湿気がたまりやすくなります。寝ている間にかく汗の量は、成人の大人でコップ1~1.5杯分と言われています。寝室は定期的に窓と室内ドアを開けて風を通し、布団もしっかりと晴れた日に干すことが重要です。

また、花粉の季節や梅雨などの時期は、洗濯物や布団を室内干しにすることもあるでしょう。その場合は、洗濯物同士を接しないよう距離を保ち、風が通りやすいように意識して干すことを心がけましょう。

窓まわり

窓まわり

窓まわりは結露によって湿気が生じやすくなります。室内の温かな空気が冷たい窓ガラスに触れると、温度が急激に下がり、貯め込んでいた水蒸気が水滴となってガラス面やサッシにたまってしまいます。放っておくと冬場は常に結露状態となり、窓ガラスの内側は常にじめじめした状態に。さらに室内は暖房によって、カビにとっての適温(25~28℃)となっているため、カビも生育しやすい環境です。

以下のような対策方法があります。

• できるだけ結露があれば拭き取っておく
• こまめに窓を開けて風を通す
• 断熱性に優れた窓にする

湿気対策のおすすめグッズ

湿気対策は風通しを良くする、結露や水分などがあればふき取る、といった基本的な対策だけでなく、除湿剤などのさまざまなグッズを駆使しておくとより効果的です。そこで、湿気対策に有効なグッズを4つ、紹介します。

除湿器

除湿器

除湿器は室内の湿気を取り除く家電製品です。昨今ではコンパクトなタイプも増えて、より使いやすい家電となっています。最新のタイプでは、単なる除湿機能だけでなく、室内干しに役立つ「送風機能」の付いたものも。

部屋の大きさに合った除湿能力から選ぶこともできますし、お手入れ(タンク交換、フィルター掃除)が楽なタイプや、省エネに優れたタイプなど、用途に合わせた商品ラインアップが充実しています。一家に一台あると助かりますね。

重曹

重曹

重曹はカビ掃除などでも役立ちますが、古くから除湿剤としても利用されてきたアイテムでもあります。重曹は水に溶けやすい性質を持つので、置いておくだけでも乾燥剤のように湿気を吸ってくれます。ただ、除湿効果としてはそれほど大きくはないため、シューズボックスやクローゼット、シンクしたなどの狭小空間で利用するにとどめておくといいでしょう。

使い方はとてもシンプルで、小瓶などに適量の重曹を入れてフタをせずにおいておくだけ。こぼれないように瓶の口をガーゼなどで被せておくと安心です。吸水後に固まった重曹は、そのまま掃除に使えます。

除湿剤

除湿剤

除湿剤も重曹と同様に、湿気のたまりやすいスペースに置くのが効果的です。使用する場所に合わせて、水がたまるタンクタイプやゼリーに変化するタイプなど、使い分けると良いでしょう。

また、狭い空間に設置することが多いので、他のものと接触しないように適正なサイズを選ぶことも大事。サイズと場所指定、この2つを意識して除湿剤を選びましょう。

エコカラットプラス

エコカラットプラス

トイレやリビング、寝室など、湿気のこもりやすい空間であれば、壁を変えてみるという方法もあります。エコカラットプラスは、優れた調湿機能と豊富なデザインを備えているのでおすすめです。

有害物質やにおいの原因となる物質を吸着する機能が備わっています。また、デザインの種類や面積、形など、カスタマイズの方法もバリエーション豊富で、壁一面の張替えだけでなく、一部分だけを張り替えるインテリア感覚での導入も可能です。

湿気対策の効果が期待できるエコカラットプラス

湿気対策の効果が期待できるエコカラットプラス

ここからはエコカラットプラスの魅力や効果、機能性などを紹介します。壁の一部分からでも導入することもできるので、手軽で効果的な湿気対策が期待できます。

エコカラットプラスの4つの機能

エコカラットプラスは調湿機能、脱臭機能、有害物質の低減、そしてお手入れの簡単さといった点で、優れた能力を発揮します。調湿能力については、余分な湿気を吸収することで、結露を発生しにくくします。

調湿機能

エコカラットプラスの調湿機能の秘密はその表面にあります。表面が小さな孔(あな) による「多孔質構造」になっており、湿気などの粒子の小さなものは通しますが、粒子の大きい水分や汚れの原因となる物質が染み込みにくくなっています。湿度が 高いときは、湿気を吸着しますが、逆に乾燥しているときは捕らえた湿気を放出させることで室内を快適な湿度に保とうとします。

脱臭機能

においの原因となる物質といえば、例えばアンモニア(トイレのにおいの主な原因)やトリメチルアミン(生ごみのにおいの主な原因)です。エコカラットプラスはこの原因物質を吸着させることができるため、高い脱臭効果を期待できます。複数の臭いの成分が混ざった「複合臭」にも強く、アンモニア、トリメチルアミンの2つは検出限界以下にまで抑えられることがわかっています。

有害物質から守ってくれる

シックハウスの原因となるトルエン、ホルムアルデヒドといった物質に対しても、エコカラットプラスは大きな効果を発揮します。

お手入れが簡単

表面に付着した汚れは、水拭きするだけで簡単に掃除することができるのもエコカラットプラスの魅力です。汚れがひどい場合は、メラミンフォームにてお手入れ下さい。

優れたデザイン性

エコカラットプラスはデザインの種類も豊富で、張り方などの選択自由度が高い点も魅力です。

事例①

事例①

エコカラットプラスの「ランド・土もの調」をリビングの壁一面に張っています。レンガブロック調に立体的なアクセントの入ったシルエットで、おしゃれでかつ、さりげないナチュラルさを空間にもたらしていますね。

事例②

事例②

シックでモダンな空間を演出したい人向けの、エコカラットプラス「レイヤーミックス」です。全体的にモダンで上質な雰囲気となっています。

事例③

事例③

寝室の壁の一部分に、まるでアートポスターのような感覚で張った事例。エコカラットプラスは壁一面だけでなく、このような部分張りも可能です。絵画やポスターのような雰囲気を出せるように、見切り材やサイズのカスタマイズも可能。場所を選ばず、空間そのものをおしゃれに演出できます。

事例④

事例④

子ども部屋に2種類のエコカラットプラスを張って、かわいらしい空間にしています。壁の白い部分がエコカラットプラス「たけひご」のホワイトカラー、レンガ調の部分が「ランド(石ハツリ面)」です。2つのデザインパターンと地の壁部分を組み合わせることで、デザイン性の高い壁面となりました。さまざまな有害物質から子どもを守ると同時に、住んでも楽しい空間となっていますね。

湿気対策をして快適空間をつくろう

家の中の湿気対策は、健康で快適な暮らしを送るうえで欠かせないものです。湿度が高いまま放っておくと、カビやダニの発生などから、健康面にも悪い影響を及ぼすことも。家の中の湿気がどのようなタイミングでどこに発生しやすいのか、基本的な知識を押さえつつ、適切な対策をしましょう。