暮らしの提案

ブルックリンスタイルに近づくためのポイントとアイデア

公開日:2021.3.31

個性的でおしゃれなインテリアとして、注目を集めているブルックリンスタイル。ブルックリンスタイルとは何なのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。この記事では、ブルックリンスタイルに近づくためのポイントや、ひと工夫加えることでより個性を出せるアイデアなどを紹介します。

ブルックリンスタイルとは?

ブルックリンのまち

ブルックリンスタイルとは?

ブルックリンは、ニューヨーク市にある5区の一つです。ニューヨークといえば、タイムズスクエアやセントラルパークがあるマンハッタンが有名ですが、ブルックリンはイーストリバーを挟んでマンハッタンの向かい側にある工業地帯です。海に面した地区で、倉庫や古いアパートが立ち並んでいます。ブルックリンの観光名所としては、レトロな雰囲気の遊園地があるコニーアイランドや、長い歴史のある巨大なブルックリン美術館などがあげられます。

ブルックリンスタイルができるまで

マンハッタンの物価が高騰していた背景もあり、1990年代には家賃の安いブルックリンへ労働者や移民、アーティストなどが移り住むようになりました。移住した人々は古い倉庫や建物を次々とリノベーションしていき、その独特なインテリアがおしゃれだと評判されはじめました。このようにして、ブルックリンでは「古くからあるものを活かしておしゃれに再構築する」というスタイルが確立され、現在ではクリエイティブで個性的な街として人気を集めています。

インダストリアルスタイルとの違い

ちなみに、ブルックリンスタイルとよく似たインテリアにインダストリアルスタイルがあります。両者は無骨な点でよく似ていますが、インダストリアルスタイルが無機質なデザイン。それに対して、ブルックリンスタイルではオーガニックな要素も取り入れています。ブルックリンスタイルにするには、インダストリアルスタイルのような無造作なデザインの中に有機的な温かみを取り入れていくとよいでしょう。

ブルックリンスタイルに近づく6つのポイント

ブルックリンスタイルを取り入れるためには、まずその特徴を押さえること。ここでは、ブルックリンスタイルにするために押さえておきたいポイントを紹介します。特に間取りや壁、全体の色味など、あとから変えるのが難しい部分は事前によく考えることが大切です。

ポイント1.
開放感のある間取り

開放感のある間取り

ブルックリンスタイルの大きな特徴は、開放感のある間取りです。そのため、壁などであまり仕切らず、光がよく入るような空間にする必要があります。間取りに開放感を与える方法として、以下のようなアイデアがあります。

  • 吹き抜けにする
    吹き抜けにすることで大空間を演出できます。開放感のある間取りにするには、まずは吹き抜けにすることから検討してみてはいかがでしょうか。
  • 天井の高さを高くする
    天井に開放感を持たせたいけど、2階の部屋を無駄にしたくない、冷暖房の効率が悪くならないか心配、という人は天井を通常の高さよりも高くするだけでも、きっと開放感を感じられます。
  • 階段をリビングに設ける
    廊下ではなく、室内に階段を設けるのもポイントです。家の中のスペースは限られているため、廊下に階段を設置するとリビングに使えるスペースはその分狭くなります。思い切って廊下部分もリビングに取り入れ室内に階段を設ければ、スペースを有効活用できて開放感が増すでしょう。
  • LDKを区切らず、ひとつの空間にする
    LDKを区切らず、ひとつの空間にするというアイデアも開放感を得るうえで効果的です。ブルックリンスタイルでは、なるべく視線を遮るものを減らすようにしてください。
  • 間仕切りが必要な場合は
    構造の問題などで間仕切りが必要な場合もあります。そのときは、構造的に問題がないように、ガラスパネルの入った間仕切りにすれば、視線が抜けるようになります。また、窓は多め、もしくは広くとるようにしましょう。窓の面積が広いほど室内に入ってくる光の量は多くなり、室内が明るく開放的な雰囲気になります。
    開放感を持たせるには、設計の段階で壁をできるだけ無くす、窓を多めにとるなど、相談するとよいですよ。

インダストリアルスタイルとの違い

ちなみに、ブルックリンスタイルとよく似たインテリアにインダストリアルスタイルがあります。両者は無骨な点でよく似ていますが、インダストリアルスタイルが無機質なデザイン。それに対して、ブルックリンスタイルではオーガニックな要素も取り入れています。ブルックリンスタイルにするには、インダストリアルスタイルのような無造作なデザインの中に有機的な温かみを取り入れていくとよいでしょう。

ポイント2.
レンガのような壁

レンガのような壁

ブルックリンスタイルでは、古いアパートや工場などの雰囲気が出せるように、壁にこだわるのもポイント。ブルックリンにはレンガ造りの古いアパートや倉庫が多く、アンティーク調のレンガがブルックリンスタイルの象徴となっています。アンティーク調のレンガとは、表面の塗装が剥げていたり、色が均一ではなかったりするレンガのこと。レンガのような壁をインテリアに取り入れれば、コーディネートをブルックリンスタイルへと大きく近づけられます。
レンガ風のタイルや壁紙などを上手に活用して、ブルックリンらしい空間を目指してみましょう。また、カフェに飾られているようなコルクボードをインテリアとして取り入れるのもおすすめ。
ブルックリンの雰囲気を控えめに出したい場合は、壁全体ではなく、柱などにアクセントとしてレンガ調を取り入れる方法もあります。レンガ調の壁にしたいときはエコカラットプラスを張るのもおすすめです。エコカラットプラスについて、詳しくは後述するのでブルックリンスタイルを目指すときの参考にしてみてください。

ポイント3.
落ち着いた色味

ブルックリンスタイルでは落ち着いた色味が基本です。レンガやコンクリート、ブラックアイアン、古びた木材など、落ち着いた色の材質が主な構成要素となるためです。グレーやブラウン、ブラックといったダークな色味を中心に選んだほうが、コーディネートはまとめやすくなるでしょう。アンティーク調の家具を取り入れる場合も、全体的に落ち着いた色味でまとめればなじみやすくなります。

メインの色をどれにするかによって、同じブルックリンスタイルでも与える印象が異なります。

  • グレー:上品な印象
  • ブラック:シックな雰囲気
  • ブラウン:温かみのある印象

上記のようにそれぞれの色の特徴を理解したうえで、配色を考えるとよいでしょう。また、白などの明るい色を採用するときも、明度を低く抑えればブルックリンスタイルの重厚感が損なわれません。全体の明度を抑えれば、木材やアイアンなどのマテリアルの質感もより引き立つでしょう。ブルックリンスタイルを無難にまとめたいのであれば、ビビッドカラーやパステルカラーはなるべく使わないのが賢明です。

ポイント4.
素材・フローリング・設備選び

素材・フローリング・設備選び
  • 素材
    ブルックリンスタイルでは、重厚感のある素材が雰囲気づくりの重要なポイントとなります。金属部分には、なるべく光沢のないマットな質感のブラックアイアンを使うと本格的な雰囲気になります。木材については、きれいに整えられたものではなく、エイジング加工を施したアンティーク調のものを使うのが定番です。渋い味わいを出したいときは、建築現場などで実際に使われた板を取り入れてみるのもよいでしょう。
  • フローリング
    フローリングは木目調にしてみるのもおすすめ。色合いが統一されていない、表情豊かな木材を使えば、きっと効果的にヴィンテージな雰囲気を演出できます。
  • 設備
    キッチンなども、レンガ調や木目調など、落ち着いた色の設備を選ぶようにしてください。先述のとおり、全体の色味をダークにすることでブルックリンスタイルならではの統一感が生まれます。

なお、配線や配管は壁などの裏に隠すのが一般的ですが、あえて壁や天井に配管を走らせることで、工場をリノベーションしたような無骨さを演出できます。素材や建具、設備にまでこだわり、ブルックリンスタイル特有の空間を構築してみてください。

デザイン性も優れているエコカラットプラス

デザイン性も優れているエコカラットプラス

機能性の高さが特徴のエコカラットプラスはデザイン性にも優れています。豊富な種類のデザインがそろっており、自分が目指すインテリアのスタイルに合ったデザインをきっと選べます。タイルのようなデザインから木目調のデザインまで、30を超えるバリエーションの中から自分好みのものを探してみてください。

ポイントを押さえて魅力的なブルックリンスタイルに!

ブルックリンスタイルのインテリアにするときは、開放的な間取りやレンガ調の壁、ブラックアイアンを取り入れた家具などがポイントとなります。今回紹介したブルックリンスタイルの基本を押さえ、イメージどおりのインテリアを目指しましょう。まずは今ある壁に、機能性とデザイン性が優れたエコカラットプラスを使って、手軽におしゃれな雰囲気を加えてみてはいかがでしょうか。